うちの子のための実践QOL
骨関節炎のケア方法
骨関節炎のケア方法
対象:幼犬・成犬・高齢犬

骨関節炎は一度発症すると完全には治らないやっかいな慢性病ですが、飼い主さんのサポート次第で、愛犬のQOLの低下を防ぎ、上手につきあっていくことは可能です。骨関節炎のケア方法や心構えについて、みなとよこはま動物病院理事長の永岡勝好先生にアドバイスしていただきました。

その犬種についての情報を集め、よく勉強する

みなとよこはま動物病院では、飼い主の声に真摯に耳を傾け、獣医師と飼い主が一体となって最良の治療法を探っていく
 骨関節炎は遺伝的な要素も大きく関わっていて、特に発症しやすい犬種もわかっています。まずは、愛犬の犬種について情報を集め、その犬種の特性、骨関節炎ほか発症しやすい病気やケアの方法などの知識をしっかり身につけておくことが大切です。それが骨関節炎の予防や早期発見にもつながりますし、飼い主さんの病気への理解度が高いほど治療効果も上がります。また、予防には過度な運動を控え、食事の管理など幼犬期からのケアが大切です。
 飼い主さん同士で情報を交換したり、整形外科にくわしい獣医師に意見を求めたりして、骨関節炎について勉強し、正しく理解しましょう。

早期発見は第一。発見時期が、その後の生活を大きく左右する

 骨関節炎は病初ではあまり症状が現れません。多くの飼い主さんは、愛犬が脚をひきずったり、痛がったりしてから気づいて動物病院へ連れて行きます。けれども、そのときにはすでに中~重症になっていることがほとんどなのです。
 歩くときにお尻をふったり、一歩ごとにおじぎをするように頭が上下に動いたりするのは、すでに症状が出始めている証拠。歩き方の観察や以下に写真でご紹介するようなボディチェックを定期的に行うことで、軽症のうちに発見して、それ以上悪化させないよう早めに治療に取り組むことが大切です。特に散歩は骨関節炎の具合を観察する格好のチャンスなので、しっかり様子をみてください。

骨関節炎発見のためのボディチェック法
●後ろ足のチェック

左手で腰骨のくぼみを押さえながら、右手で後ろ足を写真のように引っ張る。支えている足(左足)に踏んばる力が無い場合は発症している可能性が高い

●前足のチェック

左手で首元を抑えながら、右手で愛犬の前足を写真のように後ろへ引っ張る。痛がる場合は発症している可能性が高い

●腰や肩のチェック

腰から足下へ左右同時に触っていく。アキレス腱を指で押したときに軟らかい場合、腱に異常がある可能性が高い

愛犬のQOL向上のために、治療やケアには積極的に取り組もう

 ひとたび骨関節炎が発症してしまったら、愛犬は不快な痛みと身体的な不具合、精神的なストレスを常に抱えながら生活しなければなりません。けれども、飼い主さんの適切なサポートによって、愛犬の痛みをできる限り和らげ、QOL(生活の質)の低下を防いで快適な日常生活を提供することができます。骨関節炎の愛犬が元気に暮らしていくためには、飼い主さんの日頃のケアが何よりも大切なので、積極的に取り組んでください。
 治療やケアの方法はさまざまなので、獣医師とよく相談して、愛犬にとって最良の方法を選ぶようにしましょう。

飼い主さんにできる骨関節炎のサポート薬やサプリメントによる痛みのコントロール

筋肉や関節軟骨を保護し強化するサプリメントや、痛みを緩和させる薬を与えます。薬で痛みが治まっても、骨関節炎が治ったわけではないので無理は禁物です。投薬は獣医師の指示に従ってください。

生活環境の整備

床材が滑りやすかったり硬すぎたりすると、犬の関節に負担がかかります。滑りにくい床材を選んだり、カーペットを敷くなど、生活環境にも工夫しましょう。

適正な体重のコントロール

肥満は関節に大きな負担がかかり、発症を早めたり悪化させたりします。逆にやせすぎてもパワー不足で関節を支えられなくなるので、食事管理をしっかり行い、適正体重を維持しましょう。

筋肉を鍛える運動

関節に負担がかかる激しい運動は禁物ですが、筋力は強化させることが大切です。ドッグトレーナーなどに上手な運動のさせ方を相談してみるのもよいでしょう。

マッサージなど自宅でできるケア

血行をよくするためには、家庭でのマッサージも効果的です。信頼している飼い主さんにやさしく撫でられるだけでも、犬は安心感を覚えて痛みが和らいでいくものです。

愛犬のQOL向上のために、治療やケアには積極的に取り組もう
セカンドオピニオンを受けよう!
永岡勝好先生は、獣医整形外科の第一人者。趣味のヨットでは太平洋を1カ月近く航行されることも

 「当院では『診療指針外来』を設けて、その動物にとってどの治療が最適な選択かなどの治療指針を立て、よりよい治療が受けられるようにバックアップしています。特に骨関節炎は生涯治療が必要な病気なので、愛犬にとって最良の治療を選択するためには、整形外科を専門とする動物病院でセカンドオピニオンを受けることをお勧めします。セカンドオピニオンを受けるときは、その旨をホームドクターに伝え、カルテのコピーやレントゲンなどを貸し出してもらいましょう。セカンドオピニオンはその病気を専門とする先生の意見を聞き、納得して治療を受けるためのもの。『転院』ではありませんので、ホームドクターに気兼ねする必要はありません。セカンドオピニオンに快く送り出してくれるようなホームドクターと出合い、よりよい関係を築いていくことが、愛犬のQOL向上につながるのです」。

みなとよこはま動物病院 ●リハビリセンターも開設
〒235-0023 横浜市磯子区森2-10-20
TEL:045-751-6310

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