QOL FOR DOG

「成犬」のためのQOL

(1)定期的な「健康診断」

 

 犬が歳をとるスピードは人間の4倍以上。病気になれば、その分、進行も速いといえます。病気の早期発見・早期治療のために、年1回は健康診断を受けるようにしましょう。
 動物病院で行われる検査には、寄生虫の有無や便への出血を調べる便検査。腎臓病や尿石症をチェックする尿検査。血液検査には、赤血球・白血球・血小板の数・量を調べる一般検査、各臓器の機能異常を調べる生化学検査、フィラリアやバベシア原虫の有無を調べる寄生虫検査があります。さらに気になる症状がある場合は、獣医師の判断によって、レントゲン検査や超音波検査なども行われます。

(2)年1回の「ワクチン接種」

 

 ワクチン接種は子犬の時だけと勘違いされている飼い主さんも多いのですが、危険な感染症にかかるのは子犬だけではありません。成犬になっても、年1回のワクチン接種は必ず受けましょう。現在、ワクチンがあるのは以下の病気で、6~8種の混合ワクチンを接種するのが一般的です。

●犬ジステンパー
●犬伝染性肝炎
●犬アデノウイルス2型感染症
●犬パラインフルエンザウイルス感染症
●犬パルボウイルス感染症
●犬コロナウイルス感染症
●犬レプトスピラ感染症(イクテロヘモラジー型/カニコーラ型/ヘブドマティス型)

 また、年1回の狂犬病の予防接種は法律で義務づけられているので、必ず受けてください。

(3)定期的な「内部・外部寄生虫」の駆除・予防

 

 寄生虫には、体内に寄生する「内部寄生虫」と、皮膚や毛の根元などにつく「外部寄生虫」があります。特に内部寄生虫は、子犬の時ほど症状が外に出にくく、感染に気づかないことも多いようです。
 犬に多い内部寄生虫には、犬回虫、鈎虫、鉤虫、犬条虫など。腸管内に寄生して、下痢や腹痛、嘔吐、貧血などの原因となります。また、蚊が媒介するフィラリアは、心臓に寄生し、放置すると死に至る恐い寄生虫です。
 一方、外部寄生虫の代表的なものはノミとダニ。吸血によって激しいかゆみや皮膚トラブルを引き起こしたり、マダニのようにバベシア症という危険な病気を媒介するものもあります。
 元気盛りの成犬は、外で過ごす時間も長く、感染源に接する機会も増えます。寄生虫のなかには人に感染するものも多いので、動物病院で定期的な検査・検便をして、駆除・予防の徹底を。

(4)「肥満」対策

 

 肥満は健康の大敵。心臓病や肝臓病、腎臓病、糖尿病などの生活習慣病をもたらす原因に。また足の関節や背骨への負担も大きく、ゴールデンやミニチュアダックスなど、遺伝的に関節疾患が出やすい犬種は特に注意が必要です。
 肥満のチェック方法として、愛犬の脇から胸にかけてなでてみて、肋骨に触れないようなら要注意。1週間に体重の1~2%の減量をめやすに、計画的なダイエットに取り組みましょう。1日分のフード量をきちんと計量し、おやつもこの中から与え、与え過ぎを防ぎます。
 また、太り過ぎの犬は、心臓や関節に負担がかかるので、過剰な運動は厳禁。まず体重を減らしてから、少しずつ運動量を増やしていきましょう。

(5)成犬期に注意する病気

 

成犬期には、運動不足や食生活による肥満が原因となって、心臓病や肝臓病、腎臓病、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすことがあります。もちろんウイルスや寄生虫による感染症も油断できません。未然に防ぐために、成犬の病気について理解を深めましょう。

骨関節炎 犬ジステンパー 犬パルボウイルス感染症 膿皮症 フィラリア症
※ご紹介する病気は今後も追加する予定です。お楽しみに!

うちの子のための実践QOL「骨関節炎のケア方法」
みなとよこはま 動物病院(神奈川県横浜市)永岡 勝好 先生

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