QOL FOR CAT ライフステージ別ケアポイント

「高齢猫」のためのQOL

(1)定期的な「健康診断」

 

 猫も7歳を過ぎると、様々な病気にかかりやすくなります。年1~2回、定期的な健康診断で、早期発見・早期治療に努めましょう。
 動物病院で行われる検査には、寄生虫の有無や便への出血を調べる便検査。腎臓病や尿石症をチェックする尿検査。血液検査には、赤血球・白血球・血小板の数・量を調べる一般検査、各臓器の機能異常を調べる生化学検査、フィラリアなどの有無を調べる寄生虫検査があります。さらに気になる症状がある場合は、獣医師の判断によって、レントゲン検査や超音波検査なども行われます。

(2)年1回の「ワクチン接種」

 

 抵抗力のない高齢猫は、若い猫より病気に感染しやすく、症状も重症化しやすいので、年1回のワクチン接種は特に重要です。現在、ワクチンがあるのは以下の病気で、なかでも重要な3つ(★印)については、3種混合ワクチンで予防できます。

★猫カリシウイルス感染症 
★猫ウイルス性鼻気管炎 
★猫汎白血球減少症 
●クラミジア感染症 
●猫白血病ウイルス感染症

 この他にも、猫には危険な感染症が多いので、感染源との接触を避けるためにも、完全室内飼いが望まれます。

(3)定期的な「内部・外部寄生虫」の駆除・予防

 

 寄生虫には、体内に寄生する「内部寄生虫」と、皮膚や毛の根元などにつく「外部寄生虫」があります。
 猫に多い内部寄生虫には、猫回虫、瓜実条虫、コクシジウムなど。腸管内に寄生して、下痢や腹痛、嘔吐、貧血などの原因となります。また、蚊が媒介し、心臓に寄生するフィラリアは、犬だけでなく猫にも感染し、急死を招くこともあります。
 一方、外部寄生虫の代表的なものはノミとダニ。吸血によって激しいかゆみや皮膚トラブルを起こすだけでなく、ノミは瓜実条虫も媒介します。
 抵抗力のない高齢猫は、被害が大きくなりがちです。寄生虫のなかには人に感染するものも多いので、動物病院で定期的な検査・検便をして、駆除・予防の徹底を。

(4)高齢猫がかかりやすい病気と症状

 

 高齢猫に多い病気です。初期サインを見逃さないように。

●甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモンの過剰分泌が原因。
          急に活発になり異常な食欲を見せますが、そのうちやせて毛づやが悪くなり、
          動悸や呼吸が荒くなるなどの症状が出てきます。
●歯周病:口臭や食べにくそうにしたりします。進行すると歯が抜けたり、
     歯周病菌が内臓疾患を引き起こすことも。
●慢性腎不全:腎機能が徐々に低下していく、高齢猫に非常に多い病気。
       症状は、多飲・多尿、食欲不振、体重減少など。
●乳腺腫瘍:乳腺にできるしこり。犬ほど多発しませんが、悪性比率が高い。
●悪性腫瘍:各種臓器、骨、リンパ、皮膚など、様々な場所にできます。
      一般症状として、しこりや腫れ、食欲不振、体重減少など。
      猫には、悪性リンパ腫が多く見られます。

(5)老猫の住環境を整える

 猫は10歳を過ぎるころから、老化の兆候が目立ち始めます。足腰が弱り、目や耳も不自由になり、一日の大半を寝て過ごすようになります。冬はすきま風が入らない日当たりのいい場所、夏は直射日光が当たらない風通しのいい場所に、快適な寝場所を確保してあげましょう。
 老猫は体温調節がうまくできないので、室温管理には注意してください。寒い時期は、ペット用ヒーターや湯たんぽなどを使うのもいいですが、低温やけどをさせないように。
 また、適度な刺激も大切です。足腰が弱り、好きだった高い場所に上れなくなっているなら、イスや踏み台を置いてあげましょう。また、飼い主さんが一緒に遊ぶ時間を増やすなど、十分なスキンシップを。

(6)高齢期に注意する病気

 

高齢猫になると免疫力や体力が落ちて、さまざまな病気の症状が現れます。主な病気は慢性腎不全や腫瘍、歯周病などです。「歳を取ったね」と放っておくのではなく、高齢猫の病気をしっかり把握して、早期発見・早期治療につとめましょう。

ノミアレルギー性皮膚炎 回虫症 耳疥癬(ミミヒゼンダニ感染症) 猫カリシウイルス感染症 猫のフィラリア症
※ご紹介する病気は今後も追加する予定です。お楽しみに!

Copyright © Zoetis 2013-2015. All rights reserved. This information is intended only for residents of Japan. The product information provided in this site is intended only for residents of Japan. The products discussed herein may have different product labeling in different countries.