QOL FOR CAT ライフステージ別ケアポイント

「成猫」のためのQOL

(1)定期的な「健康診断」

 

 猫が歳をとるスピードは人間の約4倍。病気になれば、その分、進行も速いといえます。病気の早期発見・早期治療のために、年1回は健康診断を受けるようにしましょう。
 動物病院で行われる検査には、寄生虫の有無や便への出血を調べる便検査。腎臓病や尿石症をチェックする尿検査。血液検査には、赤血球・白血球・血小板の数・量を調べる一般検査、各臓器の機能異常を調べる生化学検査、フィラリアなどの有無を調べる寄生虫検査があります。さらに気になる症状がある場合は、獣医師の判断によって、レントゲン検査や超音波検査なども行われます。

(2)年1回の「ワクチン接種」

 

 ワクチン接種は子猫の時だけと勘違いされている飼い主さんも多いのですが、危険な感染症にかかるのは子猫だけではありません。成猫になっても、年1回のワクチン接種は必ず受けましょう。現在、ワクチンがあるのは以下の病気で、なかでも重要な3つ(★印)については、3種混合ワクチンで予防できます。

★猫カリシウイルス感染症 
★猫ウイルス性鼻気管炎 
★猫汎白血球減少症 
●クラミジア感染症 
●猫白血病ウイルス感染症

 この他にも、猫には危険な感染症が多いので、感染源との接触を避けるためにも、完全室内飼いが望まれます。

(3)定期的な「内部・外部寄生虫」の駆除・予防

 

 寄生虫には、体内に寄生する「内部寄生虫」と、皮膚や毛の根元などにつく「外部寄生虫」があります。特に内部寄生虫は、子猫の時ほど症状が外に出にくく、感染に気づかないことも多いようです。
 猫に多い内部寄生虫には、猫回虫、瓜実条虫、コクシジウムなど。腸管内に寄生して、下痢や腹痛、嘔吐、貧血などの原因となります。また、蚊が媒介し、心臓に寄生するフィラリアは、犬だけでなく猫にも感染し、急死を招くこともあります。
 一方、外部寄生虫の代表的なものはノミとダニ。吸血によって激しいかゆみや皮膚トラブルを起こすだけでなく、ノミは瓜実条虫も媒介します。
 寄生虫のなかには、人に感染するものも多いので、動物病院で定期的に検査・検便をして、駆除・予防の徹底を。

(4)「肥満」対策

 

 肥満は健康の大敵。心臓病や肝臓病、腎臓病、糖尿病などの生活習慣病をもたらす原因になります。
 肥満のチェック方法として、愛猫の脇から胸にかけてなでてみて、肋骨に触れなかったり、前足を持って立たせた時に下腹部が垂れるようなら要注意。1週間に体重の1~2%の減量をめやすに、計画的なダイエットに取り組みましょう。1日分のフード量をきちんと計量し、おやつもこの中から与え、与え過ぎを防ぎます。
 猫は好き嫌いが激しいので、ダイエットフードに切り替える時は、従来のフードに少しずつ混ぜるなどの工夫を。肥満した猫が3~4日食べないと、脂肪肝(肝リピドーシス)を起こすこともあるので、過激なダイエットは厳禁です。

(5)成猫期に注意する病気

 

成猫期には、運動不足や食生活による肥満が原因となって、心臓病や肝臓病、腎臓病、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすことがあります。もちろんウイルスや寄生虫による感染症も油断できません。未然に防ぐために、成猫の病気について理解を深めましょう。

ノミアレルギー性皮膚炎 回虫症 耳疥癬(ミミヒゼンダニ感染症) 猫カリシウイルス感染症 猫のフィラリア症
※ご紹介する病気は今後も追加する予定です。お楽しみに!

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